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基本の看護を考える
基本的な看護技術として、『足浴』はよく看護計画に挙げられますね。
筆者も足湯は大好きです。
かの、バージニア・ヘンダーソンは
『看護の基本となるもの』(出版:日本看護協会)のなかで
看護技術について下記のようにいっています。
あらゆる人間が共通の欲求を持っているがゆえに
基本的看護は同一である
しかし人間は2人として同じ者はおらず、各人は
それぞれ独自の様式をつくりだすようなやり方で
自分の欲求を読み取るので
基本的看護は無限の変容形のあるサービスである
言い換えるなら、基本的看護は
同じものと見なすことが出来る要素から成り立っているのであるが
その要素は各人の必要条件に応じて 当然 変容し
様々な方法で満たされるのである
『足浴』という看護技術で たとえてみる
足浴の目的は、足の清潔保持、気持ち良さの提供、リラックスや睡眠を促す など多様です。
目的にあわせて、看護技術を適用すると
個々の目的・成果に至る技術のメカニズムがあり、
その目的に適用したときの〝どうだったか”という成果が期待されます。
で、どういう手技になるのか
たとえば、
① 清潔保持のための足浴
汚れを落としやすくするためお湯に足を浸しながら、石鹸、ウォッシュクロスを使用し皮膚を摩擦して汚れを落とす。
② 睡眠への効果やリラックスを期待するための足浴
足が効果的に温められるようにお湯に足を浸し、微温湯による温熱刺激で副交感神経を優位にする。
ですね。どちらであっても、看護技術は技術を受ける側、提供する側の安全の保証が最優先されます。
看護技術の知識は 看護師の専門的知識
看護技術の知識は、その技術の理論とか、実施の法則を示した標準化されたもの、スタンダードとして その内容を言語化できますから、看護師の専門的知識といえます。
① スタンダードな技術(技術の知識・法則)
✔目的・成果が明確である
✔成果のメカニズムを説明できる
✔成果の得られる確率がわかる
✔手技、手順を明確に理解している
✔安全性を確保できる
② ①を 個 に適用するための判断材料
✔看護アセスメント・看護診断を正確に行える
✔個に適用するための手順を組み立てることが出来る
✔確実な手技・動作を獲得している
✔実施する看護師の看護観(対象への尊厳、ケアリング、サポート、協働)が影響する
まとめ
「個別性を考えて看護する」というのは、
標準化された看護技術を個人に適用するための判断をベースに看護するということなんですね。
足浴は基礎看護学実習で最もよく看護計画に挙げられるものの一つです。ぜひ修得してください、応援してます。
★ここまで読んでいただきありがとうございました★